2006年8月29日火曜日

真面目なSMのお話

マドンナのフランス公演の会場の場所変更のニュースを見つけたが、そのニュースの画像が超フェティッシュ&超カッコイイ!馬系マゾは要チェックよ。乗馬プレイを彷彿させてくれます。

ここ数日は落ち着かない毎日で寝不足でした。その疲れもあったのか、今日はお昼、寝ころぶと同時に深い眠りについてしまいました。2時間くらい寝たのかな?今はすっきりです。

今日のブログは長くなります。真面目な話題や長文、緊急のお知らせは私のメルマガ【ヨーロッパ通信】で書くようにしているのですが、今そちらでは「何故SMは寒い国に栄えるか?」をテーマに書いているので、中断するのはやめてこちらで書きます。

只今長期休暇中の【水晶ちゃん】のブログの28~29日、興味深いです。私はドミナが揺れ動き、悩み前進する姿が好きです。ある人が言っていたことですが、壁にあたると言うことは意味があることをしていると言うことです。壁がないと言うことは、意味のないことをしていると言うことです。

例えば、傍から見ると平和なイメージの、土と水と太陽の中で健康的に仕事をしていらっしゃる農家の方にも壁はあります。自然栽培の林檎を育てていらっしゃる農園の方の苦労話は、どの仕事も苦労は同じだよなぁ~と思いました。

自発的に何かをしようと思えば、考え、行動せねばなりません。その方法は最初からうまくはゆかないし…うまくいくのは最初から自分で低いハードルを用意した時だけ…試行錯誤の結果、やっと最良のものが生まれるのだと思います。

だから人は歴史の価値、歴史に学ぶ、賢者の知恵と言うものに惹かれるのでしょう。それでも歴史が繰り返してしまったりするのは、もっと高い壁を越えようとしない人間の愚かさと怠惰だと考えています。

話が大きく飛びました。一見ふざけた仕事のように見える私達ドミナの仕事にも数々の壁がやってきます。十人十色であるようにドミナのタイプの十人十色。いえ、M男君のタイプによって見せる顔が違うので、ひとりのドミナが3つの顔を持っていると計算したら、十人三十色かもしれません?!
私達ドミナはそれぞれの手段で、それぞれの顔で、それぞれのM男君対して、それぞれの壁を乗り越えてゆきます。

去年の夏、明智伝鬼先生がお亡くなりになられた時にも書いたのですが、【Sになるということは思想を持つこと】だと、私は実感しております。

時にはM男君の幻想に応じることも、裏切ることも大切です。確かにうわべだけではSMなど成立しないので。でも、中には幻想の世界を現実化したいM男性もいます。私達は女優ではないので、演技力では敵いません。私のVシネマをご覧になった方も多いようですが、演技力など皆無です。
私たちリアルドミナは、演技力のかわりにM男性の心理面を深く掴む努力をして、セッションに没頭します。その幻想の世界は、お互いの歩み方次第で現実のものとなります。セッションの途中で幻想などどうでもよくなっている瞬間があり、私はそれが大好きです。
逆に、最初からリアルにグイグイ突進してゆけるセッションもあります。上記とは全く正反対です。

でも、全てを超えてしまうのが【思想】や【信念】ではないかと思うのです。【思想】や【信念】を持つだけではダメですよ。それはドミナ側のエゴです。それらを持ったら、きっちり伝えないと。そのツールとして私達ドミナはSMを選んでいるだけのことですから。

要領の悪い馬鹿でもいいんです。要領の悪い馬鹿でも徹底的に貫けば人はついてきます。そのかわり、貫くこと。馬鹿にされても全て飲み込んでしまうこと。何かひとつだけでも、貫く信念と思いは絶対に必要です。
こうして言うのは簡単ですが、やるのは大変。ましてや、【思想】など数々の悩みと苦しみの末、片鱗が見ることができて、自分で確立してゆくものです。

だから、先はなが~い。これらをするには精神的な健康と肉体的な健康が必要。人間、24時間立派ではいられないから、だからドミナは休暇をとったり、バランスをとる努力も大切。たまにダメダメな自分になってもいいと思う。そのかわり、やる時はやる。
M男君達、未熟なドミナがいたとしても、君達からもどんどんコミュニケーションしていってあげて下さい。

世界中にたくさんのSMクラブがあります。オランダ、ベルギー、フランス、ドイツ、イギリスのSMシーンやSMクラブを見てきましたが、日本が一番恵まれていない。精神的にも肉体的にも健康に、安全に取り組めるベースがない。でも、抑圧されているものの中からは、必ずすばらしい思想が生まれる。…はず、だと信じたい。
ひとつひとつのセッションというチャンスを、皆さん大切に向き合って下さい。

どこの国のSMが好きかって?決まってるじゃん、ベルギー。(笑)日本じゃないのが残念。でも、いつか日本って答えるつもりよ。いつかそうするから。日本中のみんなでやろうね。