2007年6月19日火曜日

本当の悲劇の見分け方?

またまた夜更かしせざるを得ない状況です。まだまだお仕事が終わらないの。イベント前は何かとやることに追われがちですね。
完璧に片付けたはずでも、何かとやらねばならないことがこぼれてくるもの・・・。ふぅ~、ちょっと休憩。

ああ、そうそう。メルマガで鞭について書いている途中ですが、続きを楽しみにしているので早く書いて!ってリクエストが多いです。
じっくり書くのはメルマガ、軽い報告はブログでと思っていますが、今は落ち着いて書く暇がないので、もう少しお待ちになってね。鞭については思い入れが深くて、軽く書けないの。あの時のセッションが鮮明に蘇ってきてね。

このうんざりする多忙な中、先週はオペラ「薔薇の騎士」を観に出掛けてリフレッシュ。
ベタですが、オペラでは「椿姫」「薔薇の騎士」「マノン」「蝶々婦人」は何度も観ようと、随分昔に決めていました。どれも女性の生き方を考えさせられるものばかりですから、観る時々によって受け止め方に変化があるのではないか、と自分に期待して。

私はオペラ、ミュージカルが特別好きと言うわけではありません。
本来は視覚派人間ですから、絵画や写真、建築物や家具に夢中ですしね。
だから、観劇するならバレエやソシアルを中心とした華やかな舞踏、単純に楽しめる大道芸が中心でした。音楽は観劇の三番目あたりの楽しみといった感覚なんですね。

そんな私にとって、オペラやミュージカルは特別好きってことになりません。だけど、その作品が女性の生き方をかいたものでれば、ちょっと興味をそそられます。
そんなわけで「薔薇の騎士」なわけですが・・・

友人は一幕めと二幕めはしっかり寝て、三幕めを観る前に帰りました。(笑)「バレエの方が楽しい」とのことです。

一幕、二幕と進むにつれ盛り上がっていったのは確かですが、(私にとっては)決して最初だって退屈じゃなかった。三幕めなんて感動的でしたしね。同じものを観ても、こんなに感じ方に差があるのかと実感しました。

女性の生き方と言えばもうひとつ。最近、映画「哀愁」を観ました。
名画好きの父と一緒に、最初に観たのは小学生の頃。(笑)それから、思春期あたりにもう1回かな?
そして、また観たわけですが・・・うーん、驚くくらい感想が違ったわ!

一途な女性の悲劇だったと思っていたそのお話は、今の私には傲慢な女性のお語にしか思えなかった。
ヴィヴィアン・リーは見とれるくらい美しいし、ファッションだって私の大好きなライン。だけれど、何ていうんだろう?共鳴できる部分がなかったの。あてつけがましい生き方に。

「薔薇の騎士」のヒロインが潔さの象徴だとしたら、「哀愁」のヒロインは逆。何でも人のせいにしているようにしか感じられなかった。それで最後に自殺じゃあ、のこされた人の後悔はどうするの?って。名画に対してこんな見解、私がひねくれているのかもしれないけれど。
・・・いえ、こんなこと言ってたら映画にならないよね。(笑)

悲劇って難しいよね。一歩間違うと人のせいにする人のお話だものね。