2010年4月20日火曜日

SMの生きた教材 1



4月上旬、ラ・シオラのミーティングがありました。
この日はSMプレイの根本を浮き彫りにするという、
「シンプルだけれど、情報量の多さに見失いがち、
クイックリーな時代でやりにくいこと」を、
見直しました。

ドミナは相手をよく見て、
話しやプレイをしてМ性を引き出してゆく。
手の動きひとつから言葉に見え隠れするものまで、
ヒントはM男性のあらゆるところに散らばっていますが、
SMとはこんなもの!と思い込んでいると、見失いがち。

いいプロのドミナというのは、データーでプレイしない。
相手が変わる度に毎回リセットできるのも才能のうちなのです。

��男性から引き出したものの中から、
願望などを深く読み、知り、どうしたいかを判断します。
そして、それを達成する為の手段を選びます。
関係が構築されてゆくとプレイ時間内の最終目標だけでなく、
1年を通してなど長い関係性の中での最終目標も出てきます。

全てはドミナが勘を働かせて行ってゆくのですね。
セッションにおいては秒単位で行われてゆくわけですから、
全ては「勘」の一言。
良いSMプレイを提供できるドミナというのは、
言うまでもなく勘やセンスが良い。

��男性の中から引き出したものに対し、
小さな選択と判断、小さな賭けをして、その結果を見る。
さらにその結果に踏み込んでそれらを繰り返し、
深めてゆくのがSMプレイです。
鞭や蝋燭はその為に使う手段でしかありません。

ドミナは鞭と飴のバランスを取りながらプレイをすすめます。
でも、最近は「鞭と飴のバランスを取ること」が
重要視されすぎだと感じることもあります。
鞭と飴のバランスを取るためにSMプレイが行われるのではないので。
時にはバランスが崩れた方が真実を引き出せる場合もありますから。

鞭や蝋燭、フェティシズムをツールとした快楽、人間探索、ゲーム。
勘を最大限駆使して向かい合えたら最高ですよね。
��つづく>